生徒の主体性を育む夏合宿
9月8日(土)から9日(日)の日程で、「生徒の主体性を育む夏合宿」(長野県高等学校校長会「生徒の主体性を育む専門委員会」主催、長野県教育委員会共催)が、塩尻市の長野県総合教育センターで開催されました。
合宿の目的は、長野県内各地の高校生が一堂に会し、テーマに応じた議論を通して主体的に活動することの重要性を肌で感じることにあります。
本校からは、希望者14名が参加しました。
参加したのはいずれも次世代を牽引していく意欲を持った2年生たちでした。
まず初めに「アイスブレイク」が行われました。初めて顔を合わせた高校生たちが、その緊張を解きほぐすためのものです。
「一切言葉を発さずに生年月日順に並ぶ」「人間知恵の輪」「伝言ゲーム」などが行われました。意図する通り、終えた参加者たちの緊張は取り払われていたように感じられました。
その後、熟議に移りました。4つのジャンルに分かれて、その言葉から連想するイメージから関心の高いテーマを選出して、課題を見出し解決策を練っていきます。
夕食をはさんで、議論のまとめとプレゼンテーションの準備に移りました。慣れない議論を長時間にわたって繰り広げたことによる疲労もありながら、活動は夜間に及びます。
2日目、6時の起床後程なくプレゼンテーションの最終調整をはじめ、朝食後も隙間の時間をうまく使いながらなんとか準備を終えました。
9時からプレゼンテーション大会が開催され、4つのジャンルから分かれた10のテーマ別に発表が行われました。
7分間のプレゼンののち、4分間の質疑応答、1分間の交代という1班12分、合計120分の発表会です。
どの発表も、初めて組んだチームで1日で練り上げたものとは思えない立派なものでした。
まとめの会では次のような感想が出されました。
「見知らぬ人の中で自分がどれだけやれるか心配だったが、自分の意見を出せた。」
「他校の、様々な人の多様な考えを知ることができた。」
「難しい議題だったが、議論をまとめて発表に至れたことは今後の糧になる。」
「初対面でディスカッションをして2日目にプレゼンにまでもっていくことをやり切ったことはスゴイこと。感動した。」
「議論に正解というものはなく、参加者によって練られた最善策が得られるのみ。議論やまとめの会で多数の意見が出されたことは、この合宿で主体性が養われた証拠。」との講評がされました。
わずかな睡眠時間の中でも、最後まで目を輝かせ、仲間の健闘を讃え合った様子からは、この合宿で得られたことの大きさがうかがえました。
帰路、疲れ果てて寝入る姿に、頼もしさを感ることのできた、実りある合宿となりました。