【生物同好会】サイエンスミーティングに参加しました
自然科学の研究活動の発表会「信州サイエンスミーティング」に参加して参りました。他校の皆さんと交流ができ、今後の研究活動を進める上で参考となることを得ることができました。主催者の皆様、他校の皆様、ありがとうございました。
【令和6年度 信州サイエンスキャンプ「信州サイエンスミーティング」実施要項】
1.目的
各校の理数教育の質の向上と将来の科学技術立国を担う人材を育成することを目的として、理数科等設置校、SSH指定校及び各校自然科学系クラブ等が一堂に会して課題研究の成果を交流する。
2.主催
信州サイエンスキャンプ事業推進委員会、長野県高等学校文化連盟自然科学専門部
3.期日
令和7年3月2日(日)
4.会場
信州大学理学部大会議室及び経法学部第2講義室
5.発表研究
①千曲川水質調査(中間発表)須藤正之(2年生)
②アカハライモリの減少の阻止のため 宮下志保(2年生)
サイエンスミーティングで学んだこと 2年8組宮下志保(部長)
昨年に引き続き、サイエンスミーティングで学んだことは多々ありました。まず、午前中の口頭発では、私たちは聴いているだけでしたが新たな視点から学べたことがありました。私が研究している分野でもある生物ももちろんそうですが、その他に物理や地学といった普段研究していない分野の発表も聴いて見聞を深めることができました。様々な発表を聴いて特に印象に残ったのが、野沢北高校の「色鉛筆で描いた色を消す方法」を科学的に分析していたり、屋代高校の災害時に作るダンボールベッドの強度を上げるためにハニカム構造を取り入れたやり方を考えていたりと、私たちの生活に身近なことを全力で調査し結論を出しているところは、これからの探究においても参考にすべき事だと思いました。生物の分野でいったら、松本県ヶ丘高校はヒメバチの吸蜜の実態について調査をしていて、ヒメバチは研究者が少なく分かっていないことも多いようですが私が研究しているアカハライモリも分かっていないことが多いのでとても親近感がわき、今後の研究の参考になりました。
午後のポスター発表では、主に大学生の方に研究をみてもらいました。調査地の範囲が広く、同じ地域で調査をした方がいいとのご指摘を受け、とても参考になりました。ご指摘以外にイモリの棲みやすさ指数や地理的隔離については面白いとお褒めの言葉をいただきました。今後の研究の参考にしていきたいと思いました。そして、他の人のポスター発表の様子も見ました。かなり手が混んでいて面白い着眼点や発想をしているというポスターが多くありました。大学生が作ったポスターもあり、その中にムカデに関する研究をしている方がいました。私が研究していることにも関わってくる滋賀県と三重県に隔たる鈴鹿山脈による地理的隔離(主に生態に関することで東西を隔てる)についても述べられていて、やはり鈴鹿山脈による隔たりはアカハライモリ以外の他の生き物でも見られることがわかり興味深かったです。
これから3年生にかけてアカハライモリ自体の研究と保全とを分けて行っていきたいと考えていますが、関連付けを行い、研究結果から客観的に考察できるようにしていきたいと思いました。